2015年 日本オープンゴルフ選手権競技

初の日本一へ「もう泣かない」 小田孔明はパットに光明

2015/10/15 18:36
この日はわずかに23パット。小田孔明は不調のパットに光明を見出したのか?

ホストプロとして迎えた先週の「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」で今季初の予選落ちに肩を落とした小田孔明。2日間で5度の3パットとグリーン上で苦しんだ経験は今週、「日本オープン」開幕前の六甲国際GCの練習グリーンで過ごす時間を長くした。

今大会から、小田はオデッセイの「ワークス BIG T パター V-LINE」を新たな相棒としてキャディバッグに入れている。「昨日すごくパターを練習した甲斐があった。今日はパターのおかげさま。安心して打てている」と、スタートホールの10番、続く11番と2~3mのパーパットをしぶとく沈めて流れをつかんだ。

4つのパー5はすべて刻んでバーディ奪取。他にも6番(パー3)で8mを沈めるなど、6バーディ、2ボギーの「68」で終えた初日に相好を崩した。開幕前に設定した目標スコアは1日3アンダー×4日間の12アンダー。「69(3アンダー)以上で回れたのは大きいね」と、ノルマに1つ貯金を加えた4アンダーのプレーに満足そうだ。

会場の六甲国際GCは、小田が2003年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」でツアーデビューを果たしたコース。単独首位で終えた2013年大会3日目の記者会見では思わず感極まったほど「日本オープン」タイトル獲得への思いもある。

「だから、3日目まではそこそこ入れ込んで、最終日は気楽に行きます。もう泣かないっすよ」。順調に初日を終え、この日は豪快に笑ってみせた。(兵庫県神戸市/今岡涼太)

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