岩田寛、米ツアーカード紛失騒動も…1週限りの帰国でホスト大会参戦
来季PGAツアーの出場権を手土産に、岩田寛がホスト大会に臨む。国内男子ツアーの新規競技「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」は8日、茨城県の石岡ゴルフ倶楽部で開幕する。岩田は米国から帰国した翌日の7日にコースに現れ、「時差ボケは大丈夫」と元気な様子でプロアマラウンド18ホールをこなした。
9月上旬に渡米し、1カ月にわたる米国下部ツアーの入れ替え戦「ウェブドットコムツアーファイナル」に出場。全4試合の賞金ランクで12位に入り、有資格者を除いた上位25位までに与えられる来季米国ツアー出場権を獲得した。
現地ではPGAツアープレーヤーの証しとして、名刺サイズのカードを手渡されたが、帰国を前にこの大切なツアーカードの行方が一時、分からなくなっていたという。「帰ってくるまでなくしたかと思っていた」というが、帰国後に荷物の中を探したところ「パジャマのポケットに入っていた」と一安心。今週はホテルの部屋の中の、目が届く範囲に置いているそうだ。
そんな騒動もことなきを得て、迎える今週のホスト大会。次週にはさっそくPGAツアーの開幕戦「フライズドットコムオープン」(10月15日~)が控えており、帰国は約1週間のみと慌ただしいが、2012年からクラブ契約を結ぶ本間ゴルフの主催大会にかける思いは、やはり強い。
「ぜんぜん活躍していないときに契約したいと言われたので、本間さんのために活躍したいという気持ちがある。本間の選手みんなで盛り上げていきたいです」
岩田は次週からPGAツアー優先のスケジュールを組む意向を示しており、賞金ランク2位につける国内ツアーへの出場は大幅に減る見込みだ。今季国内ツアーの出場義務試合数(海外メジャーを含めた16試合)も今週でクリアとなるため、PGAツアーだけに集中できる環境も整う。ホスト大会で勇姿を見せ、心置きなく新たな主戦場へと渡りたい。(茨城県小美玉市/塚田達也)