2015年 フジサンケイクラシック

渡米目前の岩田寛は意地の4位も「悔しくて大声を…」

2015/09/06 17:37
18番の3打目地点ではボールがレジャーシートとタオルの上に乗っかる珍場面も。岩田寛の選択は…

国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」最終日。25位から出た前年覇者の岩田寛は8バーディ、2ボギー「65」(パー71)とスコアを伸ばし、通算6アンダーの4位でフィニッシュ。初日から連覇にはほど遠い順位をさまよっていたが、13番(パー3)からの5連続を含む6バーディを後半に集中させ、最後は首位に3打差まで詰め寄る意地をみせた。

この日のベストスコアで最終日に存在感を示した。だが「今は悔しすぎて、大声を出したいです」と表情は険しかった。最後の最後、締めくくりが悪かったからだ。17番(パー5)のバーディは、2打目を4mにつけた絶好のイーグルチャンスを逃したものだった。

さらに最終18番も1打目を左ラフ、2打目を右ラフに打ち込み自らピンチを招く。ピンまで約40ydの3打目地点では、ギャラリーのタオルの上にボールが止まった。ルール上では救済を受けられたが、「どかすと下がラフで、スピンがかからないのでそのまま打ちました」と決断。しかし、ボールはグリーン奥のセミラフにこぼれ、後味の悪さを残すボギーフィニッシュとなった。

次週からは、米国PGAツアーの来季出場権をかけた全4戦の戦い『ウェブドットコム ツアーファイナル』に出場する。4試合の通算賞金ランクで上位に入れば、目標としてきた夢舞台が現実のものとなる。

その初戦「ホテルフィットネス選手権」(シカモアヒルズGC/インディアナ州)は10日に開幕、岩田はあす7日の渡米を予定している。「今日の悔しさと経験を生かしていけるように頑張りたい」と、海の向こうに待つ長丁場に視線を切り替えた。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

2015年 フジサンケイクラシック