2015年 RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント

木の中に消えたボール 地元の小田孔明は4位に後退

2015/08/29 18:33
最終ホールでチップインバーディ。小田孔明はトラブルに見舞われても踏みとどまった

芥屋ゴルフ倶楽部で開催されている国内男子ツアー「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目。地元福岡県で初勝利を狙う小田孔明は、2位から出たが、後半でティショットが“木になる”トラブルとなり、通算12アンダーの4位タイで最終日を迎えることになった。

2ボギーのあと8番からの2連続バーディ。バックナインで13番(パー5)から一気に3連続バーディ。中盤の巻き返しで、同じ最終組をプレーした池田勇太に首位で並んだ直後、小田の勢いは急ストップした。

469ydのパー4、最難関の16番での1Wショットは抑えて打ちながらも右へ。4本ある松の木の、枝葉が作る密集地帯に消えた。池田のバッグを担ぐ福田央キャディが木を何度もよじ登っていくつかボールを発見したが、その中に小田のものはない。結局ロストボールとしてティショットを打ち直し、ダブルボギーを叩いて後退した。

逃げ切りを得意とする小田にとって、最終日のポールポジションを逃したのは痛い。それでも「あしたじゃなくて良かった。トリプルボギーにならなかったのも良かった」と振り返った。最終18番でのチップインバーディも、そう思える理由だ。「ああいうのもないと、やってられない!」。苦しみながら3日連続のアンダーパーとなる「70」をマークした。

トップの池田を1組前で追う日曜日。「ショットが悪かった割には耐えた方かな。ひとつ前くらいで気楽に回った方がいいかもしれない」。故郷に錦を飾る強い思いは萎えていない。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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