大ケガになった突き指 復帰の片岡大育に2勝目のチャンス
2015/07/04 17:44
国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」3日目。16位から出た片岡大育が6バーディ、2ボギー「68」でプレーし、通算9アンダーの7位に浮上。首位と3打差に迫り、ツアー初優勝を挙げた5月「関西オープン」に続く今季2勝目を射程にとらえた。
5月下旬、シーズン序盤に1勝目を挙げてブレイクの予感を漂わせていた26歳をトラブルが襲った。今季初めて予選落ちを喫した「ミズノオープン」明けの土曜日、メディシンボールを使用してのトレーニング中に右手の薬指と小指を突き指し、痛みは手首にまで拡大。「すぐに治るだろう」と楽観していた故障は、実は靱帯まで傷つける重症だった。
痛みが全く引かないまま、翌週「ツアー選手権」、「タイランドオープン」と欠場を強いられ、クラブも握れない状態は3週間も続いた。「試合で戦いたかったけど、ずっとテレビで中継を見ていた。歯がゆかったです」。プロキャリアで初という故障離脱だった。
復帰戦となった前週の「ISPS ハンダグローバルカップ」は、「うまく感覚がつかめなかった」と予選落ち。試合勘に悩まされた2日間だったが、それでもかつての状態に戻す手応えを、しっかり持ち帰ってもいた。「2日目の終盤に、アドレスで肩が右に向いていたことに気がついて。修正したらボールが捕まるようになり、良いときの自分に戻った」。
失意の離脱から、早くも巡って来た2勝目の好機。「今日、昨日の感じでやれていれば優勝のチャンスはある。前半からビッグスコアを狙っていきたい」。ツアーで戦える喜びを噛みしめながら、再び頂点を目指す。(北海道千歳市/塚田達也)