痛恨OBを猛省…岩田寛は“20分待ち”に泣く
2015/05/17 18:35
埼玉県の太平洋クラブ江南コースで開催された「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」最終日。首位に6打差の2位から出た岩田寛は、前半5番までに2バーディを決めたが、結局「73」(パー71)とスコアを落として通算9アンダーの11位タイでフィニッシュした。
痛恨の1ホール、いや、痛恨の20分だった。上々の立ち上がりで迎えた7番、ティショットでグリーン近くまで運べるパー4はこの日、組が終盤になるにつれて渋滞気味になった。最終組がティグラウンドに辿りついた時は、2つ前の組がグリーン周りでプレー中。何をしていたというわけでもなく長い待ち時間を過ごした後の岩田の1Wショットは、左に大きく曲がってOBとなった。
「6番までは行けるかな…と思ったんですけど、そこからはグチャグチャです。あの待ち時間で、自分はどう過ごせば良かったのか…。途中からキャディとそのことばかり話していました」
同ホールをナイスボギーとしても、表情は浮かなかった。4番でボギーを先行させるなどブランドを「スキだらけだった」と感じていただけに口惜しかった。大量ビハインドではなく、僅差で追いかける立場であれば、すぐに頭も切り替わったかもしれないが…。
「いろんな人に聞いてみたい。(例えば)別のことに集中したらいいのかな…反省して次に活かしたい」。“20分待ち”で何かをすべきだったのではないか?と、結局ホールアウトするまで後悔し続けたという。
ブランドはその待ち時間の間、ティグラウンド脇でボールを取り出して手遊びをしていた。「待つこともあるさ。それがゴルフ。ああやって、別のことをして僕はやり過ごす」と話した。
ホールアウト後、長蛇の列を作ったファンに丁寧にサインを続けた岩田に、この声は届くだろうか。(埼玉県熊谷市/桂川洋一)