2015年 中日クラウンズ

和合の初制圧へ ボヤキの藤田寛之が「100点満点」と自己採点

2015/04/30 18:56
プレーオフ惜敗の経験もある中日クラウンズ…藤田寛之は大会初勝利へ4位でスタート

愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで開幕した国内男子ツアー「中日クラウンズ」初日。藤田寛之は4バーディ、1ボギーの「67」で回り、単独首位のイ・キョンフン(韓国)に2打差の3アンダー4位タイで滑り出した。

最終18番でこの日唯一のボギーを叩いても、納得の出来だった。「今年の和合はグリーンが硬くて難しい。きょうは風もあって、このタフな状況でアンダーパーを出すことが課題だった。100点満点。自分のゴルフがダメなので余計に」。内容は大いに不満だったが、スコアメークについては、自分に厳しいあの藤田が自賛した。

ショットは不振で「最近はシャンクが毎日1回出る。きのうもプロアマで出て、アマチュアのお客さんも『…』となっていました。きょうは(朝の)練習場で出したのが良かった」という状態。それにめげず、序盤2番(パー5)できっちりバーディを先行させ、終始安全運転。

「前半は自分のゴルフが無理せずにできていた。ピンを狙わず、ケガをせずにゴルフができた」。カチコチのグリーンをとにかく捕らえることだけを念頭に置き、パーオン率は実に全選手中トップの88.89%を記録した。

“我慢比べ”が代名詞となっている和合での戦いは、藤田のプレースタイルにも合致する。「中日クラウンズ」は長年、切望してきたタイトルだ。「勝ちたいけれどまだまだ。落ちていく要素満載です。“赤点”を取りそう。初日ですからね。3日目までこの位置なら楽しみです」。積み重ねてきた通算18勝の中には、理想とはかけ離れたプレーで手にしたものがいくつもある。(愛知県東郷町/桂川洋一)

2015年 中日クラウンズ