新ドライバーに自信 松山英樹、調整は「もういらない」
2014/11/20 17:04
上がり5ホールで4バーディ。帳尻を合わせてくるのが、松山英樹の真骨頂だ。宮崎県にあるフェニックスCCで開幕した「ダンロップフェニックストーナメント」初日、序盤に2オーバーまでスコアを落とした松山だが、終わってみれば7バーディ(4ボギー)を奪い返して「68」(パー71)。首位と4打差の3アンダー11位タイと上々の初日を終えた。
「今日くらいバーディが獲れたら、ギャラリーの方も喜んでくれると思うんですけどね」。期待を背負ったホストプロがにっこりと微笑んだ。
この日、松山は1Wをダンロップのニューモデル(スリクソン Z745 ドライバー プロトタイプ)に換え、3W(スリクソン Z F45 フェアウェイウッド プロトタイプ)もチェンジ。「今週、何本もテストして、最後のドライバーがはまった。(クラブの調整は)もういらない」。
後半の7番(パー5/521y)では、ティショットで1Wを振り抜くと、2打目はピンまで残り215y。6Iでピンそば2.5mにぴたりと落とした。ライン上に古いカップ跡があり「直しきれなかった」とイーグルパットはカップの底を叩かなかったが、5番からのバーディを3連続とした。
ショットは好調さを見せているが、グリーン上では「まだしっくりこない」と課題もある。前半14番と、折り返した8番ではそれぞれ3パットのボギーとし、計30パットは松山と同じ3アンダーより良いスコアをマークした選手の中では最多となる。
「ストローク自体はしっかりしていると思う。(スピード、読みは)だいぶ後半になってよくなってきたけど、まあ明日からに向けてですね」。
ショットの不安要素がなくなれば、グリーン上によりいっそう集中できる。首位の背中は、決して遠くはないだろう。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)