3位キープの小田龍一「あとは自分次第」 “先生”池田は「絶対逃すな!」
「TOSHIN GOLF TOURMENT IN Central」の2日目、小田龍一が8バーディ1ダブルボギーの「66」で回り、通算13アンダーとして前日と同じ3位タイをキープした。
「(後半6番の)ダブルボギーは不運だった。そんなに左に行ったつもりはなかったが、キックが悪かったのかOBになった。それからはびびりだして振れなくなった…」と、苦笑いを浮かべた小田。“欲をかかない”を課題に掲げるが「前半はやれることだけやるという気持ちで、一気にバーディを獲れた。そこからちょっと欲が出て、自分のゴルフではなく、結果を求めるゴルフをしてしまった」と振り返った。
それでも前半6つ、後半2つの計8バーディは圧巻だった。前半13番では5メートル、15番(パー3)では6メートルを沈めたほか、11番では10yd、3番では15ydの距離からチップインバーディも決めた。
首位から4打差の好位置につけるが「あとは自分次第。やることのテーマを持っているので、それをやれるかどうかだと思う」と話す。今季の獲得賞金は496万円余りでランキング82位と低迷する中、年度末で2009年の「日本オープンゴルフ選手権競技」優勝で得たシード権が期限切れを迎える。だが「(先のことは)考えるとおかしくなるので、ここ(目の前)だけを考える」と、あくまで無欲で臨む。
その小田が“先生”と慕う池田勇太は先週、「合わないクラブを使っても仕方がない」と、メーカーに依頼して小田のクラブの調整。「13本の流れが良くなって、結果としても出てきて俺もうれしい。(勝利を)絶対逃してほしくない」と“生徒”を鼓舞した。
池田も6バーディノーボギーの「66」で回り、通算9アンダーの10位タイと大きく順位を上げた。自身は「1mくらいのバーディパットも2回外したし、こんなゴルフでよく6アンダーも出るなって感じ。20点くらい」と納得していない様子だが、「明日以降楽しめる位置につけ、悪くはない」と、さらに上位への食い込みを目指す。
3日目にスコアを伸ばせば、最終日最終組で師弟対決もできるが-と水を向けられると「龍の気持ちも高ぶらせてやりたいし、臨むところですね」。小田も「年下だが引っ張ってくれ、いい刺激になる。上の方で一緒に戦いたい」と受けて立つ構えだ。(岐阜県富加町/片川望)