ボギーで目覚めた! 宮里優作が“裏街道”から大躍進
福岡県の芥屋GCで開催されている「アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目は、6時38分に昨日サスペンデッドになった第2ラウンドが再開。4ホールを残していた宮里優作は3時50分に起床してゴルフ場へ向かい、「あんまり眠れなかったですね」と眠い目をこすりながらも16番でバーディを奪い、首位と7打差の通算3アンダー、33位タイでホールアウトした。
続く第3ラウンドは、9時55分に10番スタートの2組目。いわゆる“裏街道”から1イーグル、4バーディ、1ボギーの「67」でラウンドし、首位に3打差へと迫る通算8アンダー5位タイに急浮上してきた。
序盤11番で1.5メートルのパーパットを外し、先に来たのはボギーだった。しかし、「あれで目が覚めましたね」と、13番(パー5)では残り275ヤードの2打目を3番ウッドでピンまで4メートルに寄せて、イーグルをゲット。その後も4から6メートルのバーディパットを4回決めて、リーダーボードを駆け上がった。
今週は高麗グリーン対策としてパターを替えている選手が多く、宮里もその1人。通常使用しているスコッティキャメロン(プロトタイプ)は封印し、オデッセイVERSAパター♯7Hで挑んでいる。「高麗はショートパットで“ポン”って出ていかないと、ベントと違って切れてしまう」と、初速の出やすいタイプに替えたことが奏功している。
今季は、昨シーズンの最終戦に続いて開幕戦を制したが、その後は6月「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」で5位タイに入った以外、満足のいく結果を出せていない。
「今週もスイングだとかフィーリングも調子が良くなくて。ドライバーは初日にフェアウェイに3回だけ、昨日もごまかしながらやっていました。でも今日はバッチリでしたね。ドライバーは半インチ短く持って振ったら良くなりました」。昨日、自身のスイング動画を沖縄県の実家にいる父・優さんの元へ送り、チェックしてもらった宮里は、今回の短く持つという解決法を授かり、早速スコアに生かしたという。
首位とは3打差で迎える最終日。「逆転ですか。まずは優勝争いをすることが第一条件だと思うので、精一杯やります」と、最終日は早々に首位を捕らえるべく、スタートダッシュをかける。(福岡県糸島市/本橋英治)