2014年 日本ゴルフツアー選手権 森ビル杯

メジャー初制覇に前進 3位浮上のイ・サンヒって?

2014/06/21 19:49
日本ツアー参戦2年目のイ・サンヒが優勝争いへ。韓国ではジュニア当時から名を馳せた逸材だ

メジャーの優勝争いに、耳慣れない韓国人選手が飛び込んできた。日本ツアー参戦2年目の22歳、イ・サンヒ。「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」3日目を「67」でプレーし、首位に3打差の通算10アンダー3位タイに浮上。ツアー初優勝への可能性を広げ、明日は最終組からティオフを迎える。

韓国ではジュニア当時から名を馳せてきた。本人曰く、「韓国アマ」を含めた20個ものアマチュアタイトルを獲得。プロ転向から2年目の2012年には韓国のメジャー競技「KPGA選手権」を制し、同年は賞金ランキングと同等の価値を持つポイントランキングで1位に輝いたという。

将来は米国ツアーでプレーする青写真を描き、「韓国よりも大きい舞台で勉強したい」と、まずはステップアップへの場として選んだのが日本だった。同年末のQTでトップ通過を果たすと、翌13年は賞金ランキング69位と危ういポジションながら、1年目にして初シード権(同70位まで)も獲得した。

とはいえ昨年は、不本意な1年だったと振り返る。「日本に来てもっと出来ると思っていたけど、韓国とはコースコンディションも違っていて、スコアを崩しやすかった」。その反省もあり、オフにはショートゲームの上達に注力。「すごく勉強になった1年だった」という経験は、今週のメジャー戦でも活きているという。

得意クラブはドライバーとアイアンと話すショットメーカー。明日の最終日、日本ツアーから米国ツアーへと羽ばたいたベ・サンムンの足跡を辿る、大きな1歩目を踏み出せるか。(茨城県笠間市/塚田達也)

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