2日で睡眠7時間 今季国内初戦の川村昌弘は予選落ち
国内男子ツアーは今週の「~全英への道~ミズノオープン」で開幕6戦目となるが、ツアー3年目の川村昌弘にとってはシーズン初戦となった。川村は今年、ハワイでの米国男子ツアー「ソニーオープンinハワイ」でシーズンインすると、その後インド、フィリピン、インドネシア、マレーシア、中国、シンガポールとアジアンツアーを転戦。さらに前週はイングランドで開催された欧州ツアーの「BMW PGA選手権」に挑戦した。
今大会への出場直前、26日(月)にはロンドンのウォルトンヒースGCで行われた「全米オープン」最終予選会(1日36ホール)に出場。残念ながら本戦出場は果たせないまま、開幕前日の水曜日に帰国した。今大会が行われている岡山・JEF瀬戸内海GC近くの宿泊先にチェックインした時は既に、午後10時を回っていた。
「今回初めて時差ボケを感じています。昨夜は朝4時まで寝付けなくて、午後スタートだったので9時までベッドで休みました」。
満足な睡眠がとれずに挑んだ大会初日こそ、イーブンパーの53位タイで踏ん張っていた。ところが2日目は、1メートル程度のパッティングを3回も外すなどスコアを6つ落として102位タイで予選落ち。がっくりと肩を落とし「やっぱりダメでした・・・」と川村。試合前は「この大会は単なる日本の試合というより、自分にとっては全英オープンへの出場資格をかけた戦いなので、週末に上位で戦えるように頑張ります」と意気込んでいたものの、2012年に102位、13年は98位と苦しんでいたトーナメントで、またも決勝ラウンド進出を逃す結果となった。
「コースとの相性とかあまり信じないのですが、ここだけはダメですね。グリーンの速さが全然合わなくて、カットラインにかすりもしないので」。
2日間のラウンドを終え、疲れた表情の川村に昨夜の睡眠時間を確認すると「2時間です」と小声で答えた。「たぶん、神様が来週以降のために週末は休めと言っているのだと思います。残念ですが、来週の国内メジャー(日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯)に向けてしっかりと休養を取ります」。
「アジアも好きですが、欧州の雰囲気はいいですね。今回はイングランドだけだったので、本格的なリンクスコースや、もっといろんな国の試合に出場したいです」。ジュニアの頃から夢に見た海外ツアーを経験し始めた20歳は、「自分自身の経験になりますので」と苦労を買ってでも挑戦を続ける。(岡山県笠岡市/本橋英治)