2014年 関西オープンゴルフ選手権競技

新婚・藤本佳則 「関西」制覇へ2位発進

2014/05/22 18:51
奈良県生まれの藤本は近畿地方での大会に意欲満々。2位発進を決めた。

兵庫県の六甲カントリー倶楽部でスタートした国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」初日。藤本佳則が「67」で回り、5アンダー。首位の白佳和に1打差の2位タイで発進した。

2週間のオープンウィーク前、直近2試合はいずれも19位。まずまずの出来ではあったが、この日は不安のタネだったパッティングが冴えた。「先週くらいから急に良くなってきた。なぜか分からないけど、ラインが合うようになった」。前半16番(パー3)では4メートルのパーパットをねじ込み、シーズン序盤から状態の良かったショットと最高の噛み合わせ。6バーディ、1ボギーと今季初勝利へ好材料が揃った。

1年目の2012年、そして昨季と1勝ずつを挙げる順調なプロ生活。3年目の今年は、結婚後初めて迎えるシーズンだ。我が家を守る祐未さんは、東北高ゴルフ部時代の1学年後輩。だからゴルフのことは、夫婦の間で話題にしなくても十分に分かりあえる。

そして食事面でのサポートが頼もしい。自宅にいる際には、朝昼晩とバランスの良い料理が並ぶ。逸品はローストビーフだそう。「とりあえず、大量っす。加減が分からんみたい」と笑うのは、新婚らしいところ。味は「抜群っす」と誇らしげだ。

この「関西オープン」では2006、09、10年と3度ローアマチュア賞を獲得。それだけではない。アマ時代に00年「関西小学生選手権」、02&04年「関西ジュニア」、08年「関西アマチュア」での優勝経験がある。「思い入れは非常にありますよ。地元で勝つことほど難しいものは無いと思っている。何か意識するものがあるのかもしれない。でも、関西で勝ちたい」。内助の功を、輝かしい結果に。早くもそのチャンスを掴みつつある。(兵庫県西宮市/桂川洋一)

2014年 関西オープンゴルフ選手権競技