2010年&12年大会の覇者・藤田寛之 14年は?
2014/04/26 17:00
兵庫県の山の原ゴルフクラブで開催中の「つるやオープンゴルフトーナメント」3日目。4アンダーの7位から出た藤田寛之が「66」(パー71)をマークして通算9アンダーの3位に順位を上げた。
ロングヒッター有利とはいえない山の原コース。この日前半は53度のアプローチウェッジでチャンスを作り続けた。1番でピンそば50センチ、3番で2メートル強、8番で4メートル。「ショットはボチボチ…。そんなに良い状態ではない」という自身の調子と対話を続けながらスコアをまとめ、トップとの差を2ストロークとした。
昨季ゼロ勝に終わった藤田は、この大会の2010年、12年の王者。「まあ、順番から言うとそういう年にですね…」と歯切れが良くないのは、依然納得のできない状態が続いているから。「今の立ち位置は優勝争いどうこうを言う立場ではない。周りから見たら優勝候補の1人になってくるだろうけど、それはあくまで周りの評価」
近年では、開幕2日前の火曜日は練習ラウンドで9ホールだけチェックするのがルーティンだが、今週は「ボロボロで18ホール回ってしまった」。開き気味のフェースでボールをこすり、またそれを嫌って捕まえすぎてしまう長年の悪癖と戦い続けている。
とはいえ、そうぼやいて勝ち星を重ねてきたのも事実だ。「昨シーズンの悪いイメージはどうしても引きずってしまう。ショット、パット、技術的な部分を克服したいと思っているが、自分の中の手応えは掴み切れていない」。そう嘆きながらトロフィをさらっても、なんら不思議ではない。(兵庫県川西市/桂川洋一)