ジャンボ尾崎が「62」の地へ「もう一年か」
2014/04/23 16:32
国内男子ツアー「つるやオープンゴルフトーナメント」は24日(木)に開幕。昨年大会の初日に「62」を叩き出し、レギュラーツアー史上初のエージシュートを達成した尾崎将司が、興奮の記憶残る兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースに帰ってきた。
開幕前日の23日(水)はプロアマ戦には出場しなかったものの、午前10時過ぎにはコースに姿を見せたジャンボ。「もうあれから一年か。早いね」と快挙の瞬間を頭に浮かべた。
今オフには、背中の痛みを発端に、自身のオフィシャルサイトで現役引退を覚悟したような決意を匂わせた。前週の「東建ホームメイトカップ」でプロ45年目のシーズンインを無事迎えたが、この日も「体調は良くねえ。昨日は良かったけどな。日替わりメニューだ」とこぼした。「自分でも、良くないと思うのは(ラウンド中に)素振りをしなくなること。一回くらいは、素振りはしなくちゃいけないのにな」と、プレー中に集中力が途切れてしまう瞬間を認めざるを得ない。
1月で67歳になった。昨季はレギュラーツアー19試合に出場し、予選を通過したのは結局この試合だけだった。それでも「今の時期は試合をいっぱいやって、自分がどういう状態なのか、修正すべきところは無いかを探す時期。ベストマッチさせることはなかなか難しいんだ」と話した。ドライバーのヘッドを替え、シャフトを替え、クラブ調整にも相変わらず余念がない。長いシーズンを戦う心境は数年来、何ら変わりはない。だから僕らはいまも、ジャンボに何かを期待せずにはいられない。(兵庫県川西市/桂川洋一)