2013年 ザ・ロイヤルトロフィ

石川遼、シングルス戦で惜敗「誰ひとり油断してはいなかった」

2013/12/22 19:47
15番でグリーンの外から直接沈め、渾身のガッツポーズをみせた石川遼

アジア選抜と欧州選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」最終日、石川遼はシングルスマッチの第3戦で世界ランク114位のマーク・ウォーレン(スコットランド)と対戦。一時は2アップまでリードするも、最終ホールで痛恨のボギーを叩いて1ダウンで惜敗。アジア選抜にポイントをもたらすことはできなかった。

石川が苦しんだのは、大陸を吹きぬける予測不能の“風”だった。1ダウンで迎えた14番(パー5)では、5Wでフェードを掛けた残り255ヤードのショットがグリーン左奧の池に捕まり、18番の第2打も155ヤードのアゲンストを8Iでカット目に打ち、「完璧だった」というショットが、ピンを15ヤードもオーバーした。

「一番つらかった」というのは15番。2ダウンで迎えたこのホールでも、2打目はグリーンを大きくショートしてしまう。「また、風の読み違いか・・・」といったんは肩を落とした。だが、そこからパターで8メートルを沈めて雄叫びを上げると、続く16番は2打目をピンそば1メートルにつけて相手の3パットを誘って連続アップ。2ホールを残して勝負を振り出しへと戻す意地もみせた。

だが、結局は石川もチームもわずかに力が及ばなかった。「誰ひとり油断してはいなかったと思うけど、何が起こるか分からないのが団体戦。欧州チームは、2日目のフォアボールからシングルスにうまく繋げてきたと思う」と、土壇場で踏みとどまった欧州チームに賛辞を送ることしかできなかった。

「ただただ、チームが負けたことが悔しい」と厳しい表情の石川だが、自身のプレーに関しては「この感じなら来年が楽しみ」と収穫も口にする。来年の初戦は1月9日に開幕する米ツアーの「ソニーオープン」。わずか2週間のオフを経て、すぐに戦いは再開する。(中国・広州市/今岡涼太)

2013年 ザ・ロイヤルトロフィ