2013年 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦

初の2週連続Vへ首位発進 池田勇太が好調持続

2013/11/07 18:25
直近の2大会連続優勝は2008年のP.マークセン。池田がその挑戦権を見事に活かした。

前週「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントで」待望の今季初勝利を挙げた池田勇太が、またも好発進を切った。茨城県の美浦ゴルフ倶楽部で開幕した国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」初日。6バーディ、ノーボギーの「65」(パー71)をマークして6アンダーの単独首位で滑り出した。

涙の“選手会長初勝利”からわずか4日後、池田は表情に安堵感と自信を一層多く蓄えて、公式会見の場に帰ってきた。「6バーディだけど、ラッキーなバーディ(チップイン)も2つあった。パターが良く入った感じも自分としてはしていない。チャンスも2、3個外したしね」。

折り返しの10番までに3バーディと淡々とゲームを進めると、6メートルを沈めた後半15番から一気に3連続バーディ。最終18番では3メートルのパーパットを沈め、先月の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」第2ラウンド以来となるノーボギーラウンドを完成。堂々のトップスタートを決めた。

今大会は優勝翌日の月曜日に練習ラウンド。火曜日にプロアマ戦が行われることを利用し、開幕前日の6日(水)は休養に充てた。「一番は疲れを取ることが目的。体のケアをしつつ、気分転換だな。マッサージ屋に行って、床屋に行って、家で休んで…」。クラブはコースに置きっ放しにして、身も心もリフレッシュ。その一方では、前週高速グリーン対応のために握ったオデッセイのプロトタイプのパターに、重量を加える調整を施すなど、新設大会でのプレーへの対策も怠っていない。

「安堵感はあるけれど、満足しているわけじゃない。あと5試合をいかにして戦うかが、今の俺に課せられたこと。それしか考えてない」。自身初の2週連続優勝に向けても貪欲。「あとは天気がよくなってくれればな。(最近は)雨のゴルフばっかりだ!」と軽やかな口調で付け加えた。予報では2日目以降は回復する見込み。“呪縛”から解き放たれた名手は、ここからが強い。(茨城県稲敷郡/桂川洋一)

2013年 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦