2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

薗田峻輔 4度のウォーターショットで「10」

2013/11/01 18:57
秋口から好調を続けていた薗田だったが、まさかの落とし穴が待ち受けていて…

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の舞台である兵庫県のABCゴルフ倶楽部の名物ホールのひとつが、雄大なフィニッシングホールである18番。フェアウェイからであれば多くの選手が2オンを狙うパー5だが、グリーン手前の大きな池、ビーチバンカーが行く手を阻んでおり、スリリングな結末が待ち受けている。

2日目、この罠にかかってしまったのが薗田峻輔だった。初日を4オーバーと出遅れていた薗田は、第2ラウンドでなんとか挽回。通算3オーバー、予選通過には1ストロークの余裕を持って18番を迎えていた。ところが、この2打目がわずかにグリーンに届かず、ボールは池の中へ。ウォーターショットに挑んだが、続く3打目で出すことができず、繰り返すことなんと計4回。

必死さの中にも苦笑いを浮かべながら、「最後はなんとか出してやろうと思って…何回か失敗した後に、ボールをドロップしたらまた変でしょう…?」と水しぶきを上げ続けた。ちなみに1度目のショット(3打目)の直後、ボールが戻ってくる前に水の中(ハザード内)にクラブヘッドをソールしたことで2ペナを付加され、スコアは8オン2パットの「10」。ボギーでも決勝ラウンド通過が決まっていたが、思わぬ大叩きとなった。

実は薗田、大会開幕前にクラブハウスのテレビで、過去の大会の映像を何気なく眺めていたそう。「他の選手がウォーターショットで失敗したシーンをたまたま見たんだけど…まさか(自分が)…」。

結局、今大会は2日連続で「75」の通算8オーバー79位タイで姿を消すことに。「最近はずっと状態も良かったので、ちょっと休憩ですね」。7戦ぶりの予選落ちを悔やみながらも、潔くコースを去った。(兵庫県加東市/桂川洋一)

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