藤本佳則 自身初の2イーグルで2位発進
国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」が10日(木)、岐阜県のTOSHIN Golf Club Central Courseで開幕。大会連覇を狙う呉阿順(中国)が10アンダーの単独首位で発進する中、今季初勝利を狙う藤本佳則が1打差の2位で滑り出した。
激しいバーディ合戦の初日となる中、藤本は自身初となる1ラウンド2イーグルで上位スタートを切った。順調にバーディを3つ奪って迎えた前半9番(パー5)、残り180ヤードの第2打を7番アイアンで2オンに成功し、13メートルをねじ込んで折り返し。後半14番を3パットボギーとしてしまうが「スコアがいいと腹も立たない」と集中力は途切れず、16番ではティショットをグリーン手前のバンカーまで運び、残り30ヤードの第2打を直接カップインさせた。
同じく初日に「63」をマークした8月末の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で惜敗の3位タイとなってから、その後の4試合全てで予選は通過しているが、優勝争いに絡めていない。原因はパッティングの不振。「ここ何試合かはパターが入らなくてフラストレーションが溜まっていた」。昨年は平均パット部門で9位(1.7584)だったが、今季はここまで68位(1.7934)と低迷。「プロの世界では普通だろうけど、僕の場合は『今日は良く入った』と言う感覚。パター次第で、もっと上位に行ける」と試行錯誤が続いている。
大会主催者はロースコアで争わせる意向を強く持っており、今後もビッグスコアを出すチャンスは各選手にありそう。2日目は悪天候が予想されているが、手綱を緩めるわけにはいかない。「勝負は4日目ですから。それまで良い位置にいて、最終日にチャンスがあれば優勝を狙いたい」と表情は引き締まったままだった。(岐阜県加茂郡富加町/桂川洋一)