2013年 コカ・コーラ東海クラシック

片山晋呉が再びビッグスコアで猛チャージ

2013/10/05 16:42
終盤の8番で8つ目のバーディを奪い7位タイに浮上した片山晋呉

愛知県で開催されている「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。予選ラウンドは不発だった片山晋呉が、8アンダー「64」でラウンドし、49位タイから7位タイへと一気にジャンプアップした。前週の「アジアパシフィック パナソニックオープン」初日に「66」で首位発進し、2週前の「ANAオープン」でも初日に「63」をマークして首位に立つなど、最近の好調ぶりを証明するムービングデーの巻き返し劇だ。

硬く締まったグリーンに手こずる選手が多発する中、片山はただ一人、8バーディ、ノーボギーと異次元のスコアを出した。「今日はどうしたんでしょうね、こんなスコア出るはずはないのですけどね。まぐれですよ、まぐれ」と謙遜する顔に自信が見える。

いわゆる“裏街道”のインコース10番からスタートし、前半で3つ、後半では4つのバーディと勢いを加速させて迎えた終盤の8番パー3。230ヤード先のピンを狙って5番ウッドを手にすると、ボールはピンの右1.5メートルにぴたりとつけてこの日8つ目のバーディ。「完璧でしたよ、ニアピンバーディ。優勝争いをしていたら絶対に狙えないピン位置だけどね」と、会心のショットを振り返り、にやりと笑った。

最終9番でバーディを奪えば、9アンダー「63」のコースレコード。ところが、ティショットがフェアウェイ右サイドのファーストカットでディボット跡に捕まった。「9番だと手前のバンカーに捕まりそうだし、8番だと奥に行きそうだし・・・」。悩んだ末に8番アイアンを選び、予想通りにピン奥8メートルへ。バーディパットは惜しくもカップの右をすり抜けパーで終えた。

「上出来ですから。9番のパットなんて10回やって1回だって入らないラインだし、これ以上求めちゃダメでしょ(笑)」と、気分は上々。「毎週、1日は良いゴルフができるけど、どうしても続かない。今年はいつ勝ってもいいように準備できているんだけど、なかなか難しいですよね。今週も厳しいから、日本オープンあたりに調子のピークが来ればいいかな」。

5年ぶりの優勝へ手の届くポジションにつけ、ゴキゲンで最終日を迎える。(愛知県みよし市/本橋英治)

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