プロ2勝目へ 藤本佳則が首位タイで最終日へ
2013/08/31 19:59
プロ2年目の藤本佳則が今季初勝利に王手をかけた。福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目、第2ラウンドを5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、通算9アンダーの首位タイに並んだ。
初日は「68」で3位タイ発進、大雨の2日目は宿舎で完全休養。そして風の少ないこの3日目に、2度の2連続バーディを含むノーボギーラウンドで絶好の位置へ。藤本は「ラッキーでしょ。今日は風も雨も“知れていた”」と謙虚に、天の恵みに感謝した。
今季はムービングデーのプレーに苦しみ、昨年の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」以来となる勝利へ、チャンスから見放されていた。同大会以来となる明日の最終日最終組に「本当に久しぶり」と喜ぶ。この日はパーオン率(94.44%)、フェアウェイキープ率(85.71%)でいずれもトップと、抜群の安定感を発揮した。“夏場のオフ”に取り組んだスイング修正の効果が早速出はじめ「今までやってきたことが間違いじゃなかった」と納得の表情だ。
連日の悪天候、サスペンデッドにより54ホールの短縮競技となり、勝利の行方は残り18ホールに委ねられた。爆発的なスコアがいつ出てもおかしくないのがこのコース。「3、4打差でも分からない。それが芥屋の面白さでもある。僕も伸ばしていかないと勝てないと思いたい」と油断はない。「明日、もう一回気合を入れて頑張りたい」。最高の笑顔は明日のビッグスコアの先にある。(福岡県糸島市/桂川洋一)