2013年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント

今週も優勝争い 片山晋呉は全英に向けても着々

2013/07/05 18:39
淡々とスコアを伸ばしていく2位タイの片山晋呉。3日目は最終組のひとつ前でプレーする。

今季既に3度のトップ10入り、5季ぶりの勝利への期待が止まない片山晋呉が、今週も好位置で決勝ラウンドに進んだ。ザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で初日「67」をマークすると、2日目は「69」。通算8アンダーの2位タイにつけた。

終始霧雨に包まれたこの第2ラウンドは、前半3番(パー5)でバーディを先行。8番では左手前から12メートルのパットを沈めて2つ目を奪った。後半は2バーディ、1ボギーと静かな展開ではあったが、5位タイから出てきっちり順位を上げ「昨日と変わらず良い感じでやれている」と弾む声を高くした。

予選2日間は松山英樹、昨年王者のイ・キョンフン(韓国)と同組でプレー。ツアー屈指の飛ばし屋と競演にも、飛距離で負けなかった。松山との勝負で、1ホールごとに「○、×を(メモに)つけていた」と言う。実際にオーバードライブするシーンが目立ち、「6:4くらいで僕が勝ってたかな」と片山はご満悦。21歳もそれに同調するどころか「いや、8:2くらいだったと思う。トレーニングしないと」と苦笑いで答えた。

2006年以来の出場となる来月の「全英オープン」への準備も着々と進めている。5番ウッド相当の2番アイアンをテスト中で、昨秋から替えてこなかった中尺パターをマイナーチェンジ。「風が強いから“しっかり感”を出すため」とフェース面を改良し、わずかにシャフト長を短くしたモデルを握っている。

それでもまず狙うのは、ブランクに終止符を打つ通算27勝目。「不安はない。回っていれば、スコアは伸びていくと思ってやっている」。ミュアフィールドへの手土産に、復活勝利はもってこいだ。(北海道千歳市/桂川洋一)

2013年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント