2013年 ダイヤモンドカップゴルフ

7位発進の宮本勝昌 大洗GC攻略は「祈るだけ」

2013/05/30 20:07
今週のキャディは大学時代の先輩プロ。宮本は苦手コースを克服できるか。

国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」は例年、関東および近畿地方の名門クラブを開催コースとしてきたサーキットトーナメント。2013年は茨城県の大洗ゴルフ倶楽部が舞台だ。しかし、宮本勝昌にとってここ大洗は“鬼門”ともいえる難関コースだ。

開幕初日は4バーディ、1ボギーの「69」。最終18番でボギーを叩いたものの、ショットをピンに絡めてチャンスを作った。しかし、宮本の笑顔は控えめ。この荘厳な松林が象徴的なシーサイドコースは「苦手」ときっぱり。

茨城・水城高1年時に初めてラウンドしたが、当時のスコアは90台。プロになった後も「予選を通った記憶が無い。松の木に当たらないように、祈るしかない。基本的に祈るだけ」。実際には07年大会で決勝ラウンドに進んでいるが、48位タイに終わっている。

それでも今年は気心知れた“相棒”がいる。2週前の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の会場で偶然再会した日大ゴルフ部時代の先輩プロ、小久保晃一がキャディを引き受けてくれた。「的確なアドバイスをいただいている」。

コースからほど近い水戸市街には高校3年間を過ごした愛着が、もちろんある。2年前の震災直後に訪れると「地面は隆起していて、駅前の歩道橋も壊れていた」と胸を痛めた。被災地での戦いは宮本にとって他人ごとではない。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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