国内男子ツアー

JGTOが理事会を開催 海老沢会長が五輪について言及

2013/02/14 19:04
都内で行われた理事会後の会見に出席した海老沢勝二JGTO会長。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)は14日(木)、都内で2013年度最初の理事会を開催し、その後の会見で今年度のツアー全試合の賞金総額およびチャレンジトーナメントの追加日程を発表した。

1試合あたりの最高額となる総額2億円のトーナメントは「日本オープンゴルフ選手権競技」、「ダンロップフェニックストーナメント」、「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」に加え、新規開催の「HEIWA・PGM DREAM CUP in 霞ヶ浦」の全4試合となった。

3月にワンアジアとの共同主管で行われる“ジャパンゴルフツアーアジアシリーズ”の2試合「タイランドオープン」、「インドネシアPGA選手権」を含めた全25試合での賞金総額は33億5414万円。昨年度の33億6000万円を下回ったが、海老沢勝二会長は「依然として交渉中のトーナメントもある」とした。

理事会ではシーズン終了時点での賞金ランキング上位70人のツアーメンバーに付与される翌年度のシード権についての議論もあり、JGTO側はラインを同60位まで引き上げる方向性を示している。山中博史専務理事は「(その都度)調子の良い選手が出られるシステムが提案されている」とし、シード権が“失われた”10の枠を、前大会の成績上位者や前年度のチャレンジツアー、QT上位者に付与する案を明らかにした。早ければ2014年シーズンから施行され、同年末の結果をもって、翌15年シーズンからシード選手は原則60人となる。

また、海老沢会長は2020年の夏季五輪からレスリングが正式種目から除外される可能性について言及。「私も(会長などを務めた)NHK時代にオリンピックにかかわってきたこともあり本当に驚いた。IOC(国際オリンピック委員会)は非常に難しいところで、常に色んな面で情報を取ったり、付き合いをしていかなくてはいけない。(世界のレスリング団体が)そういうところを怠っていたということを言わざるを得ない。2020年の東京五輪招致にも響くかもしれない。ひっくり返す手立てを打ってもらいたいと思う」と神妙な面持ちを見せた。

そしてゴルフは2016年のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに正式競技に復帰するとあって「2016年、2020年の2回は開催が決まっているが、そのあとは分からない。各国の皆さんの関心があれば残ることができる。良いアピールを継続してやっていくことが大事だと改めて思った」と話した。