2012年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

前週は無念…キム・キョンテが3位浮上

2012/11/23 18:31
タレントが上位をにぎわせる展開。キム・キョンテもやはり優勝争いに加わってきた。

高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催されている国内男子ツアー「カシオワールドオープン」2日目。3アンダーの13位タイから出たキム・キョンテ(韓国)が「67」をマークし通算8アンダーの3位タイに浮上してきた。

惜敗を喫した10月の「マイナビABCチャンピオンシップ」以来、3試合ぶりのツアー出場となったキョンテは、今シーズン悩み続けていたパッティングでスコアを作った。前半は5番から、後半インは14番から2連続バーディを奪取。「バーディチャンスはそんなに無かったけれど、やっぱりパット。今年一番入ったかもしれない」と上位進出を果たした。

だが、その表情に浮かぶ笑みは最小限のもの。まだ2日目、それもある。だが前週、キョンテは来年度の米ツアー出場権を懸けたセカンドクオリファイに参戦し、1打差で敗退。ファイナル進出の道すら閉ざされてしまった。「パットがホントにダメだった。しょうがない…」。

最終予選会上位者がレギュラーツアーの出場権を手にするのは今年が最後。来年度からQスクールは下部に位置するウェブドットコムツアーへと直結する。それだけに、今年は例年以上に狭き門となったが、既に米ツアーでの活躍の経験も持つだけに、失望感は大きかった。「来年はほとんど日本でプレーすると思う」。もちろん米ツアーの本格参戦を諦めたわけではない。世界ランキングを上げ、自力でメジャーやWGCの出場権、そしてレギュラーツアーの推薦を勝ち取っていくというのが現状の考えだ。

「フジサンケイクラシック」以来となる今季2勝目へ好位置。「いつもと変わらず頑張ります。この2日間でよかったので、もっと頑張りたい」と顔を上げる。失意の底から、きっとキョンテは這い上がる。(高知県芸西村/桂川洋一)

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