2012年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

キム・キョンテが日本ツアーを優勝で締めくくるか

2012/10/27 18:07
スコアを1つしか伸ばせなかったが2年ぶりの大会制覇に王手をかけたキム・キョンテ

2010年、国内男子ツアー賞金王に輝いたキム・キョンテ(韓国)は、「マイナビABCチャンピオンシップ」を含めシーズン3勝を果たした。今季は「フジサンケイクラシック」で1勝を果たし、今大会で2位に1打差の単独首位で最終日を迎えシーズン2勝目に王手をかけている。

そのキョンテは、来年度の米ツアー挑戦のためにクオリファイを受けることになっているため、今週が日本での最終戦になる可能性がある。

9月の「アジアパシフィック パナソニックオープン」終了時点で、国内ツアーの賞金で上位10以内に入っていれば、来月に行われるファイナルクオリファイの出場資格が掴めた。

当初、キョンテ本人は、その資格を掴んだと思い込んでいたが、キョンテの計算は海外ツアー(メジャー大会)を含むランキングで、国内のみの賞金に限られていた。そのために実際は圏外で、セカンドクオリファイからの挑戦が必要。次週には渡米することになっている。

「今は調子が良いわけでもないし、今年が米ツアークオリファイの(レギュラーツアーの出場権をつかめる)ラストチャンスだから、多くの選手が挑戦する。通過できるかはわからない。だから、これが“日本ツアー最後”とかあまり言わないでくださいね。日本ツアー大好きだから離れるのは寂しいし、もしダメだったらカシオ(ワールドオープン)で戻って来ますので」と、小声で話す。

結果はともかく、今週が1つの区切りとなるのは確実。「明日は天気が良くないと思うので、スコアが伸びない展開はリードしている自分にはいいこと。でも寒いのは得意ではないので、寒くならないように祈っています。15アンダーまで伸ばせたら優勝だと思う」と冷静に話す。気持ち良く米国へ飛ぶためにも、ツアー6勝目、そして2年ぶりの大会制覇に挑む。(兵庫県加東市/本橋英治)

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