2009年 マスターズ

マスターズ仕様のバンカーも設置!石川遼が私設練習場をお披露目

2009/01/25 17:11
練習場で始球式を行った石川遼。納得のいくショットではなかったのか苦笑い

2009年の「マスターズ」に特別招待で出場することになった石川遼が、自宅から5分の距離に私設練習場を構え、そのお披露目会を行った。

メディア関係者や地域の方々、さらに石川がこれまでお世話になった方々など多くのゲストを向かえ、練習場横に併設したトレーニングルームの前で挨拶。「この練習場とトレーニング施設で調整を行い、マスターズに挑みます」と、この日の青空にも負けない爽やかな笑顔で挨拶を行った。

この日紹介された練習場は、いわゆるアプローチなどショートゲームのためのもので、外周には高いネットは張られていない。冬の時期ということもあり、一見、畑かとも思われる1600坪の平地なのだが、石川の技術向上のために各種の要素が取り入れられることになっている。

グリーンにはマスターズが開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブと同じペンA2という種類の芝を貼る予定だ。この芝の育成には、地熱が必要になるため4月以降に作業が始まり、2010年春にはオーガスタと同程度の状態に仕上げる予定だ。

また、グリーンを取り囲む3つのバンカーの内、1つはオーガスタにより近い砂質をと、オーストラリアから取り寄せたものを使用している。この日、初めて練習場からの始球式を行った石川は、ファンサービスにと、このバンカーからのショットも披露。「あんなに難しいとは思いませんでした。ボールとクラブフェースの間に砂が少し多く入っただけで、ミスショットになってしまいますね・・・」とその砂の性質に驚きの表情を見せた。

用いられているのはオーガスタ対策だけではない。グリーンの右サイドは、野芝を長く伸ばし、スコットランドのリンクス対策も取り入れている。もともとこの場所は風が吹きぬける場所で、時として風速15メートル近い強風にさらされることもあるようだ。

近隣の住宅と隣接しているため、ナイター設備は完備していないが、夏の夕暮れなどに石川がこの場所で夕闇に包まれるまで、もくもくと練習する風景が見られるかもしれない。また、この練習場は地域住民には開放する予定にもなっている。

父・勝美氏から地元の方々へん感謝の言葉を真剣に聞き入る石川遼
地元松伏町に多額の寄付をした石川遼が会田町長から表彰状を受け取った
報道陣の囲み記者会見中も、トレーニング器具を手にする石川遼
ジュニア育成基金の積み立金を贈呈する石川遼。ゴルフダイジェスト社ジュニアカップでの思い出も語った

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