男子ゴルフ、北京は延期!年間賞金は2.8億円減額!
2009年の国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」が4月16日(木)に始まるが、その前日にJGTOの小泉直会長から、今季の試合について変更点の説明が行われた。
ひとつは5月7日(木)から開催が予定されていた「パインバレー北京オープン」の開催延期について。表向きには、米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」が同週に開催されるために大会日程を延期すると発表されたが、延期後の開催予定も含め複雑な事情が含まれている。
この大会は日本ゴルフツアー機構(JGTO)とアジアンツアー、中国ゴルフ協会との共催で、昨年から始まった大会だが、オーストラリアを含むアジア地域のゴルフ協会を統合したワンアジアツアーと従来のアジアツアーでの調整がまとまらずに開催が難しくなってしまった。JGTOとしては、この問題の結末を待つ形になっていたが、現時点での開催は難しいと判断し、延期とした。
小泉会長は「早ければ7月か8月のオープンウィーク(試合予定がない週)に開催できるかもしれませんが、このまま延期が先延ばしになる可能性もあります」。現段階では、はっきりとした答えはでない。
また、試合は予定通り開催するが、賞金総額を減額する大会が7試合発表された。昨年新規で開催された「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」「キヤノンオープン」「The Championship by LEXUS」の3大会、さらに「三井住友VISA太平洋マスターズ」が総額2億円から1億5000万円に。
さらに「長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」は1.5億円から1.3億円。「フジサンケイクラシック」が1.5億円から1.1億円。「ANAオープンゴルフトーナメント」は1.3億円から1.1億円。7試合合計で2億8000万円、全体の割合でいうと7.5%も減少することになった。
この数字に関して小泉会長は「シーズンが開幕する前に皆さんにお伝えしたかったので、現段階で確定したものをお伝えいたします」。小泉会長によると、現在も数社から同様の打診が来ているという。今後も1、2試合減額という可能もありそうだ。
「経済情勢を考えると、やむを得ないことではありますが、こんなときだからこそ選手たちには、よりエキサイティングな試合を展開してもらいたいですね」と選手にエールを送る同会長。昨年は開幕戦から石川遼の活躍や、トッププロの熱い戦いでファンを魅了したが、それを上回る盛り上がりが見られるだろうか。明日からの試合が注目される。