丸山茂樹がコースを絶賛!「腹立つ反面、楽しかったよ」
国内男子ツアー2009年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されている。丸山茂樹がコースについて「初めて来たコースだけど、日本ツアーの中でもかなり良いコースなんじゃない? 腹立つ反面、楽しかったよ」と第3ラウンド終了後に語った。
国内ツアーの開幕戦は10年ぶりの出場となる丸山は、今回の開催コースは今週が初体験。初日がイーブンパーで、2日目は4アンダーの5位タイ。そして3日目はスコアを1つ伸ばし、首位とは2打差の8位タイと逆転優勝も可能な好位置につけている。
予選2日間はコース特有の風が時折強くコース上空を吹きぬけていたが、3日目はそよ風程度に感じた。ところが、そのそよ風が選手たちを苦しめていると丸山は分析する。コース形状として、高い斜面に接しているホールや風が吹き抜ける丘の上をプレーするホールなど変化に富んでいるため、風が一定方向から吹くわけではない。隣接する2ホールでも向かい風と横風など時間帯や状況に応じて変化している。
「今日の風はめちゃくちゃ難しかったですね。昨日までみたいに強くても一定方向に吹いてくれれば、ある程度計算もできるんだけど、向かい風だと思ったら横から吹いてきちゃったりするから、びくびくしながらのゴルフはつらいね」。その難しい状況で丸山は1番から15番まで全てパーを続けた。16番パー3で初めてボギーを叩いたが、続く17番パー5、そして最終18番もバーディを奪い、スコアを1つ伸ばしてきた。
「グリーンも難しいよ。17番以外は全部難しく感じましたね。最後の18番はラッキーです。バーディパットは、ちょうど10mあったけど。ずっと我慢のゴルフでしたけど、我慢していれば取れるだろうと思ってプレーしていましたから、ご褒美ですね。1日の苦労が吹き飛びました。ここは、我慢していかにチャンスを作るかだと思うし、本当に良くできたコースですね」。
順位こそ5位タイから下げたが、首位との差は2つに縮めて最終日を迎える丸山。「最初のハーフでスコアを2つ伸ばすことができたら、チャンスがあると思います」。1999年以来のツアー10勝目に向け、我慢比べの戦いはあと18ホールとなった。