2009年 中日クラウンズ

【GDO EYE】71歳の杉原輝雄、皆が祝す50年連続出場

2009/04/30 21:23
今大会50年連続出場を果たした杉原輝雄。長く元気な姿を見せて欲しいと願う

30日(木)に開幕した国内男子ツアー「中日クラウンズ」は、今年で50回目を迎える記念大会。石川遼片山晋呉青木功ら若手からベテランまで多くの人気選手が出場しているが、今年の主役の1人は間違いなく71歳の大ベテラン、杉原輝雄だ。

1960年に開催された第一回大会から50年連続の出場。スタートホールでティショットを打つ前、「ギャラリーの声援は有難いですね」と、歓声に沸く大勢のギャラリーにキャップを脱いで何度も頭を下げるシーンは印象的だった。

10年以上前から、前立腺がんと闘病中。プレー中にはギャラリーと掛け合い周囲の笑いを誘い、報道陣に対してジョークを交えながら受け応える姿からはまったく悲壮感を感じさせないが、その体は満身創痍。先週の「つるやオープン」では風邪を引いていたこともあり、「なんとか完走できた」と振り返る。今週は体調が良いそうで、フェアウェイを小走りする場面も見せるなど元気な姿を演じてはいるが…。

会場では杉原の50回連続出場を祝し、ホールアウト後に表彰式が行われた。「この大会にはお世話になってきた。これからもお世話になりたいし、51回、52回と続けられればいいですね」。この日は最下位スタートとなったが、「今日はぜんぜんダメ。明日は70台で回りたい」と意気込む姿は実に若々しい。まだまだ現役を続けて欲しい、元気な姿を見せて欲しいと、誰もが願っている。(編集部:塚田達也)

2009年 中日クラウンズ