2009年 中日クラウンズ

【GDO EYE】鈴木亨、優勝したらキャディが卒業!?

2009/05/02 20:54
同窓キャディとのタッグで、クラウンズ初勝利を狙う鈴木亨

国内男子ツアー「中日クラウンズ」3日目、42歳のベテラン・鈴木亨が難コースで名高い和合で4ストローク伸ばし、通算7アンダーの3位タイに浮上。首位とは6ストローク離されてはいるが、状況次第では逆転優勝も可能な位置で最終日を迎える。

前半、5番から3連続バーディを奪うなど難グリーンを攻略。「キャディがラインを詳しく教えてくれて、あっちだ、こっちだと本当にパットが入ってくれた」。そのキャディとは、高校(愛知工業大学名電高校)のゴルフ部で同期だった平野智彦さん(42)。「優勝するまでクラウンズのキャディをやってくれるという約束なんですよ」との契りを交わしているという。

一方の平野さんは、「酔った勢いで、そんな話をしたような気もするなあ」と笑う。愛知県出身の平野さんは、10年ほど前から近隣で開催する「東海クラシック」のキャディを務め、その後「中日クラウンズ」でもキャディを担当。2大会限定で鈴木のバッグを担いでいる。プロキャディではなく、それ以外は自営業に勤しむ平野さん。「クラウンズは5、6回目かな。ラインなんて、僕は良く分からないですよ。お互いに言いたいことを言い合って、気楽にやれているのが良いんじゃないですかね」と話す。

「この大会は、11年連続で予選落ちがない」という鈴木だが、未だタイトルを獲得したことはない。「残り18ホールしかないし、1ホールずつ頑張っていこうと言いたいね」と平野さん。だが、逆転優勝を果たした暁には、本当に鈴木のキャディを“卒業”してしまうのか…。いやいや、2人の様子を見る限り、ただの酒の席での冗談に違いないだろう。(編集部:塚田達也)

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