2012年 ANAオープンゴルフトーナメント

公約通り 池田勇太は今週も優勝争い

2012/09/15 16:00
舞台は整った。池田勇太は待望の初勝利を大好きな輪厚で狙う。

北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催中の国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」3日目。5アンダーの18位タイから出た池田勇太が6バーディ、1ボギーの「67」をマークし通算10アンダー。首位のキム・ヒョンソン(韓国)に4打差の3位タイにつけた。

同組の藤田寛之が2番からの5連続バーディで序盤から首位戦線に食い込んだ一方で、池田はソツのないプレーでスコアを伸ばした。4番でフェアウェイからの第2打をピンに絡め最初のバーディを決めると、続く5番(パー5)では2オンを狙った第2打でグリーンを外したものの、アプローチできっちり1メートルにつけて連続バーディ。

9番(パー5)ではフェアウェイからのセカンドショットがグリーン左にこぼれ、ピンが近い難解なアプローチが残ったが、ピッチングウェッジできっちりと寄せて3つ目のバーディとした。中盤はバーディとボギーを一つずつ。2メートルのチャンスを活かした16番(パー3)からは2連続バーディを奪ってフィニッシュした。

初日に「68」をマークして好発進を決めたが、2日目は出入りの激しい展開で失速。それでも「昨日に比べればショットも良かった。パットは(カップに)蹴られるのも多くて、もう少し入れられたのもあったかと思う」と上々のプレーでムービングデーに浮上。グリーンは依然としてボールが止まりやすいこともあり「今日はイージー。5つ伸ばしてもそんなに順位は上がらない」としたが、最終日は最終組のひとつ前の組から追いかける。

「フジサンケイクラシック」、「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」と2試合連続で単独2位となり、今週も「優勝争いをしに来ている」と2年ぶりの大会制覇に意欲満々。神経をすり減らす週末が続いているが「2週間の疲れはあるけれど、それは自分の経験。そういうのを明日につなげられたら良い」と闘志を内に秘めていた。(北海道北広島市/桂川洋一)

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