2012年 フジサンケイクラシック

裏街道から・・・池田勇太が7位に浮上

2012/09/01 18:16
池田勇太は持ち前のアイアンショットのキレで優勝争いに加わってきた。

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」3日目。1オーバーの36位タイから出た池田勇太が4バーディ、ノーボギーの「67」をマークし通算3アンダーの7位タイに順位を上げた。

トップからは6打差で決勝ラウンドに入った池田は、この日インコースからのトップスタート。雨雲がコースを覆う前にティオフし、淡々とプレーした。予選2日間とは一転して重くなったグリーンを警戒し、より転がるパターに変更。惜しいパットを繰り返し、顔をしかめるシーンも相次いだが、抜群のキレを見せるショットで安定したプレーを見せた。

14番で1メートルの下りフックラインを沈めて最初のバーディを奪うと、15番(パー5)ではグリーン奥からウェッジで沈めて連続バーディ。スーパーショットは3番(パー5)だ。残り247ヤード、右サイドからの第2打は前方の木がかかるライン。しかし3番ウッドのフェースを開き、スライスをかけて2オンに成功させた。8メートルのイーグルパットを逃したが、2パットで3つ目のバーディを奪う。6番ではこの日2度目のチップインバーディで浮上した。

3日目に「62」を叩き出した2試合前の「関西オープン」からアイアンを入れ替えた。自宅にある約30セットの中から、賞金王争いを演じた2010年に握っていたモデルをチョイス。ショットに復調を見せ、前週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は予選落ちしたが、「調子は悪くなかったし、ただスコアに結びつかなかった」と言う。

フジサンケイクラシックはアマチュア時代の2002年に初めて出場したプロのトーナメント。当時の会場は川奈ホテルゴルフコースだったが、縁のある一戦で史上最年少となるツアー通算10勝目への期待も膨らんできた。「あとはパターかなと思う。自分の中でケジメをつけてやりたい」と、やはりグリーン上での勝負が最大の焦点。「最終日は楽しみ?楽しくできるかはオレ次第だな」。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

2012年 フジサンケイクラシック