藤本佳則、思い入れ深い舞台で「上を目指してやるのみ」
2012/08/15 17:40
関西で生まれたプロゴルファーにとって、「関西オープン」はやはり特別な意味を持つトーナメントの1つ。奈良県出身の藤本佳則もその1人。「1年を通して、関西でやる試合は少ししかない。ぜひ優勝したいし、上を目指してやるのみです」。開幕を翌日に控えた言葉にも、自然と力がこもる。
18年ぶりにレギュラーツアーに復帰した09年、そして10年と、東北福祉大在学時に2年連続でローアマチュアを獲得している今大会。昨年12月にプロ転向を果たし、今年6月開催の国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」で初勝利という快挙を経て、思い出の詰まった舞台に戻ってきた。
今大会は毎年開催コースが変わるサーキット方式で、今年は大阪府に在する泉ヶ丘カントリークラブ。プライベートでは何度かラウンド経験があるという藤本だが、「その時とは違ってラフが深いところもあるし、フェアウェイが絞られている難しさはある」と、トーナメント用に仕立てられた難セッティングに警戒を示す。「とりあえずドライバーで、2打目でピンを狙えるフェアウェイに置くこと」と、掲げるポイントはティショット。賞金ランキング4位につけるスーパールーキーが、満を持して迎えるホームグラウンドでの一戦で成長の跡を示す。(大阪府堺市/塚田達也)