手嶋多一 自身2度目のホールインワン達成も逆転ならず
2012/07/08 17:05
北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催された国内男子ツアー第9戦「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」最終日。10アンダーの8位タイから出た手嶋多一は「67」で回り、通算15アンダーの3位タイで4日間を戦い終えた。
最終組の2つ前で最終ラウンドを戦った手嶋は、バーディ合戦の中、前半アウトで2つ伸ばすにとどまる足踏みが続いた。しかし11番で5メートルのバーディパットを沈めた直後の12番(パー3)。21度のユーティリティで放ったティショットは、ピン手前に着弾し、そのままカップイン。「ショットはすごく良かった。入ったところは見えなかったけれど、グリーンで『ワー』っとなったからね」。ツアーでは2010年の「マイナビABCチャンピオンシップ」以来となる自身2度目のホールインワン達成で15アンダーまで伸ばし、一気に首位タイに浮上した。
しかし「もう一回、行けるかなとバーディを狙って行ったけれど…」と、エース以降チャンスを作れずパーが並んでフィニッシュ。韓国勢2人の争いに最後は割って入ることができず、5シーズンぶりの勝利には届かなかった。
それでも2週前の「~全英への道~ミズノオープン」の5位に続く戦績に「連続で優勝争いっぽい感じでやれている」と大きな手応えがある。昨季は10月の「日本オープン」までトップ10入りが無かっただけに、シーズン序盤での戦いぶりは後半戦に明るい光を照らす。「ここは昔やっていた、ヨーロッパツアーのコースに風景が似ている。いいコースだね」。少しだけ過去を振り返り、懐かしい目で遠くを見たが、次週からのオープンウィークについては「得意の“完全休養”かな」と周囲を笑わせていた。(北海道千歳市/桂川洋一)