2012年 〜全英への道〜ミズノオープン

エースで好発進 近藤共弘の尻を叩いたのは?

2012/06/21 20:47
連続バーディあり、ホールインワンありの初日。メジャーへの強い思いを実らせたい。

国内男子ツアー第8戦「~全英への道~ミズノオープン」は21日(木)、岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で開幕。5アンダーの首位タイに5人が並んだ初日、近藤共弘が1打差の6位タイと好位置でスタートした。

分厚い雲に覆われた上空は薄暗く、時折強く吹く風は雨を横殴りにした。リンクスコースの初日は、(セッティングこそ違うが)まさに“全英さながら”の雰囲気。そんな中、近藤のハイライトは、2つスコアを伸ばして迎えた後半3番だった。223ヤードのパー3。3番ユーティリティでの第1打は「会心のショット」。ボールはカップに転がり落ち、2008年の「中日クラウンズ」以来、自身3度目のホールインワンを達成し好発進を呼び込んだ。

近年は足裏の痛みなどに悩まされ、試行錯誤の毎日が今も続く。スイングにギアは「いつも、いつも定まらない」。この日手にしたドライバーは、スタート前に急遽、ロフトを8.5度から9.5度に変更したものだった。

しかし、クールで飄々とした表情は崩さないが「なんとか全英に行きたい」と、上位4人に7月の「全英オープン」出場権が付与される今大会は強い意気込みを持って臨んでいる。この日の朝、練習場で隣にいた谷口徹から「メジャーにどんどん行かなアカンやろ」とゲキを浴びた。「先輩にはっぱをかけてもらえるのは、刺激になるし、そのつもりでいたところで、そういう言葉をもらった。最後まで意識してやりたいと思う」。

近藤の海外メジャー出場は2009年の全英が最後。「なんとか4人に入りたい。そのためには良いスタートが切れた」ベテラン、若手に話題が集中しがちな男子ツアー。個性派も揃う30代前半の中堅世代の頑張りが、ツアーにとってやっぱり必要だ。(岡山県笠岡市/桂川洋一)

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