2012年 〜全英への道〜ミズノオープン

期待の韓国人“ツアールーキー”が首位発進

2012/06/21 20:25
がっちりとした体格から繰り出されるロングドライブが魅力。今大会を制すれば、ツアー参戦8試合目での勝利となる

昨年末の国内ツアーQTをトップで通過し、今季の出場権を手にしているイ・キョンフン(韓国)が、21日(木)に開幕した「~全英への道~ミズノオープン」で5アンダーの首位タイスタートに成功した。

2番から2連続バーディを奪うなど、前半アウトの4バーディで抜け出したキョンフン。後半は17番の1バーディにとどまったものの、雨風に打たれながらのラウンドをノーボギーでまとめた。もちろん開催コースのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は今回が初体験。それでも「今日は練習場でのショットは良くなくて心配だったけれど、コースに出たらピンに絡んだ」と好スタートに納得の表情を見せた。

2010年のアジア大会を制した韓国代表メンバーは、母国の兵役義務も免除されている“ゴルフエリート”。今シーズンは2戦目の「つるやオープン」で2位、その後2度トップ10入りを果たすなど、現在の賞金ランクも10位と早々に実力を見せている。それでも「上々の出来だと思っているけれど、100%満足しているわけではありません。まだ優勝していないので」と最初から設定しているハードルは高い。

日本での生活にも徐々に慣れ、遠征中は回転寿司店で食事をするのが好きだそう。「韓国にもお寿司はありますけど、やっぱり違う。日本のお寿司はおいしい」。開幕当初はロリー・マキロイ石川遼を、目指すべき存在として挙げていたが、キム・キョンテや先の「つるやオープン」で破れた藤田寛之のプレースタイルに感銘を受け「もともと僕はどちらかというと攻撃的なゴルフのスタイルだけれど、(目指すゴルフは)まだ微妙なところです」とプレーの幅を拡げることに意欲は尽きない。

今大会は上位4選手に7月の海外メジャー「全英オープン」の出場権を付与。しかし「全英に行きたい思いはあるけれど、結果の“おまけ”として考えている。目の前のプレーに集中しています」と、あくまで目指すのはツアー参戦8戦目での初優勝だ。(岡山県笠岡市/桂川洋一)

2012年 〜全英への道〜ミズノオープン