国内男子ツアー

池田勇太「今は勝ちたい気持ちよりも、戦いたい」

2012/03/21 21:36

池田勇太はこの日、時差ボケも感じさせず、参加者に細やかな気を配りながら、終始笑顔でプレーをしていた

池田勇太が21日(水)、千葉県一ノ宮カントリー倶楽部で開催された、株式会社ムラサキスポーツが主催したコンペに、ホストプロとして参加した。昨日朝、オーストラリアで行っていた合宿から帰国したばかりの池田は、この日が合宿後初の国内でのラウンド。時折冷たい強風の吹く中で行われたコンペでは寒さに身を震わせながらも、参加者への声掛けや、ワンポイントレッスン、またグリーン上ではピンを持ち、狙いどころをアドバイスするなど、完璧にホスト役をこなしていた。

約1ヶ月半の合宿では、スイング改造や肉体改造に努め、「体が一回り大きくなってきている気がする。まだ完全ではないけれど、良い状態で改造がすすんでおり、ゴルフ自体も上向き」とここまでは順調な効果を見せている。ショットについても「飛距離が5~10ヤードほど伸びている。打球が大きなアーチを描くようになった」と理想の弾道にも近づいている。

明後日からは国内での合宿に出発。4月上旬には、5日から開催されるアジアン男子ツアー「ISPSハンダシンガポールクラシック」に出場のためシンガポールへと遠征する。国内男子開幕戦まで3週間と迫るも、「今は勝ちたいと言う気持ちよりも、戦いたい、(オフのトレーニングの成果を)試したいという気持ちが強い。合宿後くらいには今季の目標がはっきりとしてくるかも」と、早くその手ごたえを確かめたいと気持ちがはやる。

「新しい自分を作るにあたり思ったことがやれているし、いいスタートが切れていると自負している」。次回国内でその姿が見られるときには、昨年よりも肉体、精神が一回りも大きくなった池田に会えそうだ。(千葉県長生郡一宮町/糸井順子)

本番さながらのバンカーショットを披露する池田勇太。参加者は感嘆の声を上げた。
合宿帰りの池田は、この日が国内で初のラウンド。久々の日本の芝に苦戦の模様・・・