宮里聖志が“兄弟対決”を制して単独首位
国内男子ツアーの第14戦「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」が8日(木)、三重県のTOSHIN Lake Wood Golf Clubで開幕。初日、1イーグル、7バーディの「63」を叩き出して9アンダー単独首位に立ったのは、ツアー通算2勝目を狙う宮里聖志だった。
2006年「マンシングウェアオープンKSBカップ」の第3ラウンド以来、実に5年ぶりに単独首位の座についた宮里は「久々ですね。気持ちよかった」と満足そうに息をついた。前半11番で3メートルを沈めてバーディとすると、その後もパッティングが絶好調。「そこそこ(チャンス)についたのが、結構入ってくれた」と4メートル前後のパットが面白いように決まる。16番からは3連続。後半4番(パー5)では左ラフから残り188ヤードの第2打を7番アイアンでフックをかけて2オンに成功。7メートルの下りのフックラインが残ったが、これを読み切ってイーグルとした。
今大会は弟の優作と予選ラウンドで同組に。しかし「あいつにあんまり勝ったことない。いいゴルフをするから見ちゃう。『いい球打つなぁ』って」と過去8度の“同組対決”では2勝6敗と分が悪かった。ところが「今日は、自分は自分という感じで割り切ってやった」と集中。「最近はうまくいかずにイライラしながらやっていたが、結果をあまり考えずにやった。打ったショットを嘆かず、やってしまったものはしかたない」と、ポジティブな姿勢を貫いた。
優作も4アンダーの9位タイとまずまずのスタートを切ったが「聖志と対照的なゴルフで、僕はチャンスをボロボロ外してしまった」と苦笑い。コースレコードタイをマークした兄に、ひとまずは脱帽するしかなかった。
2004年「アジア・ジャパン沖縄オープン」以来の優勝へ絶好のスタート。そして2日目も「やっぱり回りやすかった。リズムが合う」という弟とのラウンドとなる。宮里家の長男は、好条件を存分に活用してトーナメントを引っ張っていく。(三重県津市/桂川洋一)