薗田峻輔、後輩・遼の3連覇阻止へ
2011/08/31 18:01
国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」は1日(木)から4日間、山梨県の富士桜カントリー倶楽部で行われる。石川遼の3連覇に注目が集まる中、昨年大会でプレーオフの末に敗れた薗田峻輔は、リベンジへの思いを胸に大好きなコースを戦う。
杉並学院高時代の後輩、石川との激闘から一年ぶりに富士桜CCの芝を踏みしめた薗田。「去年のことを頭に浮かべながら、『ここに打っちゃいけない』とか、狙いどころを振り返りながら回りました」。昨年の最終日には15番ホールでバンカーから“ホームラン”してしまったボールが放送ブースに当たって跳ね返り、グリーンに乗るミラクルプレー。「あれからたくさんバンカーショットをしてきたんで。でも今年はちょっと砂が締まっている感じ。まずはバンカーに入れないようにします」と、周囲を笑わせた。
昨年の「ミズノオープン」でプロ初勝利をマークしたが、期待された今季はいまだトップ10フィニッシュが1回。「今は自信を喪失している部分もある」と言う。だが「まずロングヒッターに有利」という、この思い出の舞台は、ロングアイアンを得意とする薗田にとっては、自分の長所を最大限に表現できるコースでもある。
「初日からしっかりとマネジメントしながらスコアを出していきたい。常に上位をキープしながら、一日一日を過ごしていきたい。4日間、パー以上のものを積み上げていけたら」と薗田。石川の偉業を、先輩は阻むことができるか。「楽しく、思う存分にプレーしていけば(石川の)3連覇を阻止できる。他の選手もそれを狙っていると思う。いかに楽しくプレーできるか」と、自らに言い聞かせるように決意を語った。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)