宮里優作、手嶋多一が2イーグルで浮上!
福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われている国内男子ツアーの第12戦「VanaH杯KBCオーガスタ」2日目。宮里優作と手嶋多一が1ラウンドで2イーグルをマークし、ともに通算10アンダー。トップのベ・サンムン(韓国)とは5打差の4位タイで決勝ラウンドに突入する。
第2ラウンドを10番からスタートした宮里は、出だしでいきなりグリーン左ラフからチップインバーディを決め、幸先の良いスタートを切った。ティショットを右の林に打ち込んだ16番から2連続ボギーを叩くが、直後の18番(パー5)で残り260ヤードの第2打を3番ウッドでピン横8メートルにつけ、これを沈めてイーグルを奪取。後半の4番プレー中に雷の影響で1時間40分の中断を強いられ「止まるかなと思った」という勢いも衰えることなく、最終9番(パー5)は3番アイアンで2オンに、5メートルの下りのフックラインを沈め、2つめのイーグルで締めくくり、この日のベストスコアタイの「64」を出した。
2006年の米ツアー「リノ・タホオープン」で、1ラウンドで2度のホールインワン達成という快挙を成し遂げた宮里。国内ツアーでは2006年「マンダムルシードよみうりオープン」第1ラウンド以来となる自身2度目の1ラウンド2イーグルとなる。「先週からコントロールが効き出した。フェードも打てるようになってきた」と好感触。妹の藍は米国女子ツアー「CNカナディアンオープン」で初日首位タイ発進。「まずいな。(話題を)持って行かれそうだ」と苦笑いを浮かべたが、悲願のツアー初勝利へ向け好位置につけた。
そして午後組の手嶋は、地元・福岡で存在感を光らせた。前半4番でボギーを先行させてしまうが、続く5番から2連続バーディ。そして9番(パー5)では4番アイアンでピン左2.5メートル、13番(パー5)では3番ウッドでピン奥1.5メートルに2オンさせて2つのイーグルを決めた。
初日の「68」を上回る「66」。今季はここまで11試合中、予選通過が4試合と苦しんでおり、満面の笑みとはいかない。それでも「自分の中では、良い流れをここで作りたい。この2日間はそういう意味で素晴らしい」と言う。15年前の1996年を思い出し「初めてシードを獲った時も、ここで2位になったのがきっかけだった。明日からは何も恐れるものは無い。今日までのゴルフがまた出来ればいい」と、吹っ切れた様子で語った。(福島県糸島市/桂川洋一)