池ポチャ2発の池田、自己最悪のパー3で「7」
国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」の初日は、初体験のコースで1アンダー20位タイにつけた池田勇太。「明日からが試合」と、気合を入れて迎えた大会2日目は、スコアを1つ落して通算イーブンパーの24位タイに後退してしまった。
10番からスタートした池田は、11番パー5でバーディを先行すると、16番パー5も着実にバーディを奪った。後半に入ると、6番でこの日3つ目のバーディを奪い、通算4アンダー。この時点で8位タイまで順位を上げていた。
ところが、8番パー3でティショットがグリーン手前の斜面に当たって池に入ってしまった。そして、池の手前にドロップして放った3打目は無情にもグリーンに届かず再び池。そして、5打目でグリーンを捉え2パットの「7」。池田はツアーで1ホール+3のトリプルボギーは過去に5回記録しているが、1ホールで+4をたたいたのは初めて。
さらに最終9番パー5でも2オンを狙った2打目を池に入れてしまう。しかし、ここは池の手前にドロップした3打目をピン手前2mに寄せてパーセーブ。スコアカードを提出した池田は「今日はついたラインが横ばっかりで、難しいラインだった」と、1.5m程度につけたバーディパットを幾度となく外したことを悔やむ。
そして「あと2日消化するだけ」と、捨て台詞のようにつぶやき、練習グリーンへと向かった。この時は、ホールアウト直後で気持ちの整理ができずに表情も曇っていた池田だが、練習グリーン上では、仲の良い選手を見つけると「やっちゃったよ~」と表情も一変。さらに今大会の野村惇競技委員長(67歳)が近くを通りかかると「あっちゃん、8番でやられたわ」と、大声で話しかける。
ラウンド直後に、「消化するだけ・・・」という言葉を使った池田だが、米国遠征の疲れも圧して参戦している今大会を、投げ出すことはない。首位とは13打差がついているが、決勝ラウンド2日間で上位進出を狙ってくる。(兵庫県小野市/本橋英治)