矢野東がナイスカムバックの2アンダー18位タイで開幕戦スタート/チームPRGR
2011年度のJGTOツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」が14日(木)、三重県桑名市の東建多度カントリークラブ・名古屋(7081ヤード・パー71)で幕を上げた。
昨年度は未勝利に終わったチームPRGRの矢野東が、首位と4打差の2アンダー、18位タイのスタートを切った。スタート4ホール目でダブルボギーとしたが、次のホールでバーディを奪い返して悪くなりそうな流れをすぐに断ち切ると、7ホール目からの2連続バーディで盛り返した。9ホール目をボギーとして前半はパープレーで折り返した。
後半は3バーディ、1ボギーとしてスコアを伸ばし、2アンダーでフィニッシュ。ホールアウト後の顔は、手応えを感じた表情に変わっていた。
今オフシーズンは、内容の濃い練習をタップリと積んだ。練習場で7、8時間も費やす日が何日もあったという。「球数が多かったのではなく、一打一打考えながらスイングし、スイングの理屈を改めて学びました」と矢野。帰宅後には、ミスショットした内容を ノートに書くことで、さらにスイングの勉強をしたそうだ。「別に後で復習をするためではなく、漢字の書き取りと同じで、書くことで覚える。書き取った漢字を後で見るなんてことはしませんよね」(矢野)。
それでも開幕戦を迎えて多少の不安はあったようだが、磨きを掛けたアプローチショットが奏功し、後半からはパットのタッチを掴んで開幕戦初日の パット数は25。「計11ホールでパーオンし、そのうち6ホールが1パットのバーディは嬉しい。自信になりました。前半はクラブの振り遅れ感があったものの、ラウンド中にリリースポイントのポジションを修正できたのもオフの練習のお陰でしょうね。アドレスした時点でグッドショットが打て るイメージが出ると、その通りのショットが打てたのは大きい」と矢野は目を細める。
そんな矢野をアシストしているのがiDシリーズのドライバー、フェアウエイウッドとアイアンだ。「ウッドもアイアンもヘッドが小ぶりで違和感なく構えられ、ショットのイメージが出しやすい。しかもイメージだけでなく実際にショットを操れる。今までで一番気に入っているクラブは、まさに僕 の武器ですよ」。
昨年未勝利という「空白」を一気に埋めるのは開幕戦Vしかない。「結構、僕自身も期待しています」と矢野は笑みを浮かべて開幕戦初日のクラブハウスを後にしたのだった。