2010年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

【GDO EYE】桑原がまさかの失格、逆転シードは叶わず

2010/11/26 18:18
自らのジャッジミスにより失格となった桑原克典。逆転シードも見えていただけに、悔やんでも悔やみきれないだろう

まさに、“まさか・・・”という表現がピッタリだった。賞金ランク70位以内を巡る“シード権争い最終戦”の顔も持つ、今週の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」。今年は、耳を疑うような展開が待ち受けていた。

同81位のベテラン、桑原克典。シード権への最低条件は約273万円の加算、順位にして単独18位以上。逆転によるシード確保への最後のチャンスとなる今週、2日目を終えた時点で通算4アンダーの15位タイと好調なプレーを続け、その可能性を広げていった。

だが、ホールアウトしてから間もなく、桑原の名前がスコアボードから消えた。桑原が前半のハーフを終えて、後半のスタートを待つ約50分の間に、ストレッチ用の練習器具で素振りをしていたことが判明。ゴルフ規則14-3『人工の機器、異常な用具と用具の異常な使用』に抵触し、失格処分となったのだ。練習グリーンで行っていたことで目撃者も多く、本人には違反という自覚は無かったようだ。

3年連続となるシード権確保のチャンスを、自らのジャッジミスにより棒に振ってしまった桑原。来週の最終予選会に回り、来シーズンの出場権を争うことになった。「情けない。今は、何も考えられません。気持ちを切り替えられないけど、切り替えなければいけませんね」。最終日に劇的な逆転シードの展開を期待していただけに、対照的とも言えるこのような形でシーズンを終えて欲しくなかったが・・・。(編集部:塚田達也)

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