【GDO EYE】ゴルフは、やっぱりメンタルのスポーツ<小田孔明>
2010/10/21 19:56
昨年は石川遼、池田勇太に次ぎ、賞金ランク3位と大ブレイクを果たした小田孔明。今シーズンも開幕戦で優勝と、賞金王争いの台風の目になるかと思われたが・・・。6月に入りまさかの大ブレーキで、国内ツアー5試合連続の予選落ち。優勝争いにも加われず、賞金王争いからも完全に取り残されていた。
その小田、今週の「ブリヂストンオープン」で首位に1打差の2位タイと好スタート。ホールアウト後は報道陣に囲まれ、「久々の囲み(取材)だよ。嬉しいなあ!」と、満面の笑みを浮かべた。キャップを外すと、綺麗に刈られた坊主頭。「髪も伸びていたし、気合でボーズにするか」と、今週の月曜日に頭を丸めたという。「高校2年生以来」という髪型は、自らに活を入れる気持ちの表れだ。
飛ばし屋のイメージが根強い小田だが、そのプレーを支えているのは卓越したパット。ところが、6月に入り「初めて」というパットのイップスに陥り、スコアメイクの生命線を失った。「手が動かないんですよ。30センチが入らないんじゃゴルフにならない」。池田勇太や石川遼、谷口徹らにも相談をするほど深刻だった。
その呪縛を解いたのは、「入らなくてもいいじゃないか」という気持ちの切り替えだったという。「そうしたら手が動くようになった。気持ちの問題だった」。メンタルのスポーツとも言われるゴルフ。気持ちの持ちよう1つで、トッププロがまさかのスランプに陥ってしまう実例の1つだ。今週、気合で刈り上げた坊主頭。これも、一気に復活へと導く起爆剤になるかも!?(編集部:塚田達也)