手負いの谷原、「3割」スイングで首位浮上!
2010/10/09 17:17
「ビッグスコアが出たのが、みんなに申し訳なくて・・・」。とても「66」を叩き出して首位タイに浮上した選手の言葉とは思えない恐縮ぶり。「キヤノンオープン」3日目に4連続を含む7バーディ、1ボギーをマークした、谷原秀人の言葉だ。
もともと痛めていた左肩が、先週に入り悪化。今週は「棄権しようかと思った」というほどの痛みを抱えているという。左肩には、ガチガチに巻かれたテーピング。「今日はパターだけ。あとは何も無いです」。派手なプレー内容とは裏腹に、その言葉にはまるで覇気が無かった。
満足にスイングができないほどの痛みをカバーするため、今週はドライバーとスプーンのシャフトをXからSに替えた。「シャフトのしなりで飛ばしている感じ」と、普段の3割程度の力で振っているという。アイアンは1番手ほど距離が落ちるというが、「力が入らないので、リラックスしながらやっています。怪我の功名ですね」。まさに、その言葉がピッタリの内容となった。
首位で迎える最終日だが、明日の目標は「完走です」と一言。やはり、景気の良い言葉は返ってこない。「怪我の功名」がいったいどこまで続くのか。明日は最終日・最終組で、石川遼、横田真一とともにプレーする。