谷原秀人が「お気楽ゴルフ」で2年ぶりの優勝狙う

福岡県にある芥屋ゴルフ倶楽部で開催されている、国内男子ツアー第13戦「VanaH杯KBCオーガスタ」の3日目。通算17アンダーで単独首位に立った上井邦浩を1打差で追いかける谷原秀人。ツアー通算8勝を挙げている谷原だが、08年9月の「アジアパシフィック パナソニックオープン」以来、優勝から遠ざかっている。

この日は5つのバーディを奪い5位タイから浮上してきた。今週好調なゴルフを続けているが、その要因は「全く無い」と答える。「気楽にやっているだけです。先週もそうですし、暑いんで何があってもいいや的な感じでやっています。気楽にやると、なぜかボギーが出ないんで・・・」と真剣に話す。

2007年に2勝、そして08年にも2勝しているが「あの頃はピンしか見ていませんでした。ピンにしか向けないというか・・・。今は大人になったので、セーフティーに言っちゃいますね。もう年ですからねー（笑）。今の若い子は、怖いとか思っていないですから。最近は攻めていた時の気持ちを思い出しながらやっています」。調子自体は悪いわけではないが、攻めきれていないことへの不満を抱く。

「最後まで気楽に行けたら優勝も見えてくるでしょう」と、最終日もお気楽ゴルフに徹する構えだ。最終日を最終組でラウンドすること自体、08年の優勝以来となるが、気負わずに今まで3日間と同じようなゴルフができるかが優勝への鍵となる。