2010年 関西オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】谷口拓、“脱筋トレ”で飛距離アップ

2010/08/20 19:56
久々に首位争いを演じている谷口拓也。調子を取り戻しつつある理由とは・・・

2008年の「サン・クロレラ クラシック」で通算2勝目を飾って以降、不振が続いていた谷口拓也。2009年シーズンは21試合に出場し、予選通過はわずかに3回。その谷口が、「関西オープン」2日目に「65」をマークし、首位タイに浮上する活躍を見せている。

どん底だった昨シーズン。パットも入らなければ、飛距離を伸ばそうと励んだ筋力トレーニングの成果もまるで無し。「何もしていないわけでもないのにスコアも出ないし、ゴルフをやめたくなりましたよ」。久々の公式会見の場で、当時の苦しい心境を語った。

特に力説していたのは、上半身の過度な筋トレによる逆効果。もともと体が硬いという谷口にとっては、逆にスイングに支障を来す結果となってしまった。「テークバックで腕が重いし、体を回せずに横に動いていただけ。クラブヘッドが仕事をしていなかった」。さらに、力を抜いて打つべきショット、パットでも、無意識に力が入ってしまうこともあったという。

昨年のオフから、ねじれや柔軟性を高めるトレーニングに転換。「上半身がひ弱になった」と少々寂しそうな表情を浮かべるが、「距離が伸びてゴルフがラクになった」と求めていた成果を手にしつつあると同時に、成績もついてきた。スイングや体質は人それぞれ。一概に筋トレの効果に正否はつけられないが、同じ境遇にいるアマチュアの方も多いのでは・・・。(編集部:塚田達也)

2010年 関西オープンゴルフ選手権競技