【GDO EYE】男子ツアーではドライバー長尺化が流行の兆し
2010/05/15 19:09
「日本プロゴルフ選手権」3日目を終えて、首位タイに浮上した谷口徹は、会見で嬉しそうに切り出した。「ドライビングディスタンス見た?31位よ。いつもカットライン(60位)くらいだけど、今週は予選通過。それが嬉しいね」。
今週は、4番と10番でティショットの飛距離を計測しているが、2日間を終えて谷口の言うとおり順位は31位で、2日間の平均飛距離は293.25ヤード。飛ぶようになっている。
その秘密は、同じヤマハ契約プロの藤田寛之と同じくドライバーのシャフトを0.5インチ長くしたこと。現在は45インチを使っているが、「藤田君に負けないようにね、さらに0.5インチ長いのをテスト中」と谷口は言う。
ちなみに藤田は今年に入って44.75インチから46.25インチへと1.5インチ長尺にしたドライバーを使用中で、好調なゴルフを続けている。男子ゴルフ界で46インチ以上のシャフトを使うプロはほとんどいないが、藤田の影響でシャフトの長尺化はじわじわと浸透し始めているようだ。
明日の最終日は、谷口、藤田に平塚哲二を含めた3人が最終組。2度の「日本オープン」制覇を成し遂げている谷口だが、今大会は06年の3位タイが最高位。初の「日本プロ」タイトル獲得と、さらに今年の「つるやオープン」でプレーオフで敗れた藤田へのリベンジにモチベーションは高い。週頭に風邪を引いて寝込んだが、週末に向けては復調気味。「ベストじゃないけど、マイペースで頑張りますよ」と、42歳は微笑んだ。(編集部:今岡涼太)