2026年 日本オープン

今平周吾はふたたび時を動かせるか 2年前の日本オープン以来の勝利へ「また勝ちたい」

2026/10/17 17:58
今平周吾が「66」で1打差2位に浮上した

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 3日目(17日)◇タラオCC西C (滋賀)◇7411yd(パー70)◇晴れ(観衆2373人)

難易度が上がるほど、勝負強さが際立つ。15番で第2打をグリーン右に外した後のアプローチ。今平周吾は、冷静に状況を見極めた。「奥でいい。とりあえずパーパットを打てるところに」。わずかなショートも、硬く締まったグリーンでは命取りになりかねない。思いのほか強く入ったアプローチだったが、ガシャンとピンに当たってカップイン。まさかのチップインバーディに、クールな34歳も思わず笑顔を見せた。この日ベスト「66」で通算12アンダー。5位から1打差2位に浮上し、「明日に向けていいゴルフができた」と小さくうなずいた。

ショットが上向き

前半はチャンスを作りながらもイーブンパー。伸ばせぬ我慢の時間が続いた。トップの細野勇策とは、前半を終えた時点で5打差。それでもやはりクールだった。「あまり気にしない。気合入れたところで、コースにやられちゃう可能性もあるので」。流れを変えようと無理な攻めはせず、目の前の一打に集中した。

難度の高いナショナルオープンでは、スコアを落とさないことが重要。パーを重ねて耐えながら、距離の短い13番(372yd)では第2打をピンそば1mにつけてバーディ。後半は4つスコアを伸ばした。5バーディ、1ボギー。想定通りのゴルフだった。2週前からのスイングの取り組みも、大一番で結果として表れつつある。

かつての賞金王は2年未勝利

冷静に戦えるのも、本大会で頂点に立った経験を持つから。2024年、埼玉・東京ゴルフ倶楽部を舞台に、通算4アンダーの“我慢比べ”を制して国内メジャー初優勝を飾った。クールな男が雄たけびを上げた優勝シーンは、いまも語り草。「勝ったからこそ、大会の重みを感じている。またこういうデカい大会で優勝したい気持ちはある」。今週に懸ける思いは強い。

思い出の大会で復活を

2018年からの2年連続で賞金王に輝き、7シーズン連続で優勝を重ねてきた実力者。しかし節目の通算10勝目を手にした、そのナショナルオープン制覇を最後に、勝利から遠ざかってちょうど2年になる。大会複数回優勝となれば史上19人目。「集中してベストを尽くしたい」。ふたたび時を動かすのに、これほどふさわしい舞台はない。(滋賀県甲賀市/中村文香)

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